「シルバーリボン家族会」の参加者、無名人が自らの人生の体験を書き綴った、自費出版の本です。

『或る統合失調症患者のつぶやき』
~私のキリスト体験~
無名人 著

私自身が統合失調症(精神分裂病)患者です。今、私は何を考えているか。一般の社会から見れば、精神病患者が、まともではないと見られるのではないでしょうか。現在は百人に一人が統合失調症と言われています。私は現在、五十六歳です。十七歳でノイローゼ(対人恐怖症)にかかり、以来、三十有余年が過ぎています。多くの事が私の人生に起こりました。私の時代はこの病気は精神分裂症と言われていました。それが、差別用語とされ現在は統合失調症と言われています。

精神病者はまともではない。この偏見は私の時代には強くありました。それゆえ、この病の患者たちは社会に居場所がなく、精神病院に入るほかなかったのです。収容所と化した精神病院の中で、多くの患者はそこで生涯を過ごしたのです。

私が心神喪失の状態となったのはこの暗中模索のあがきの状態です。暗闇の中をたった一人でさまようのです。極めて孤独です。心の中では叫んでいます。ですがどこにも解決の糸口が見えないのです。私の内面と外面は分裂しました。

その人間の内面性が問題なのです。この内なるものが満たされれば満足なのです。そこには自分自身が知り得ない心のあやというものがあります。それを解きほぐしてゆかねばなりません。それは決して一人でできる技ではないのです。

人間には出会いが必要です。それも、心の底からの出会いが必要です。この痛みを患っている人達には、心の内面の深みにおける出会いが必要なのです。私は、大いなるものとの出会いで救われました。私は生きる喜び、存在することの幸せを知りました。すべてに感謝する喜びを知りました。

無名人より

「人間は誰でも幸福になる権利がある。
そして人間はどのような状態になっても幸福になれる。」

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